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「自衛力を持つ武装した独立国家をパレスチナが持ちうるなんて現実的に可能なのか,それをイスラエルが承認すると思っているのですか」という点で取りあえず考えを書きますね。
私は「おそらくこれ以外にパレスチナ問題の解決はありえず、それを可能にするためのあらゆる努力を国際社会が行い、イスラエル内の和平派がその動きと協力すれば可能」と考えているんです。それはありえないことだと言われれば、そこで話は終わってしまいますけど。
正直言えば、私はオスロ合意の段階から2000年くらいまでは、パレスチナは非武装の形でもどんな形でも独立を出来ればそれで妥協とするしかない、以下にそれがパレスチナの立場にとって屈辱的であろうともそれしかないんじゃないかと考えていました。これはいい悪いではなく、それ以外に選択肢はないと考えていたんです。
しかし、あのバラク時代のイスラエルなら、そして何とかパレスチナ側をまとめられそうなアラファトがまだまだ健在だった時代なら、非武装でも、かろうじて平和を維持し、時間をかけて問題を解決に導く様な関係を作れた可能性はあったかもしれない。しかし、今現在に至る過程は、最早パレスチナ側に、「非武装」を受け入れさせるのは不可能です。仮に、非武装の形で独立国家が出来たとします。非武装といってもそれがどの程度のものかはわかりませんが、「イスラエルが非武装と認める」状態は相当に厳しいレベルでしょう。仮にですが、たった一人のパレスチナ人が、「この屈辱は受け容れられない」と、武器を持った抵抗を行ったとします。それこそ、イスラエル軍があっという間に、R軍事行動に移る可能性はあると思います。「テロリストを引き渡せ、そうでなければ宣戦布告だ」という名目のもとに。少なくとも、パレスチナ側はそう考え恐れるのではないでしょうか。
そして、パレスチナ国家の側が何らかの自衛力を持ち、安全保障体制を周辺諸国世結んでいれば、少なくともパレスチナ政府の側も、「イスラエルを挑発する行為はやめよ」と、国民のがわに訴え、突出する勢力を国民の支持のもとに抑えることも出来るわけです。このような体制を作ることのみが、中東に一定の平和をもたらす唯一の道だと思います。
そして、なぜこれが可能と考えるか、という点ですが、希望的観測である事は充分認めますし、妄想や過大評価といわれればそうかもわかりませんが、イスラエル側にも、私の知る限りですが、パレスチナ独立、かつ武装しての独立を認める声も皆無ではないと思うからです。それは今だ超少数派かもしれませんが、ここに期待を賭けるしか今の所はないのではありませんか。イスラエルが姿勢を変えることがこの問題解決には絶対必要ですから。
「私は両国の(イスラエル、パレスチナ)武装を支持する。イスラエルはアラブ世界に対し警戒を続けなければならない。だが、パレスチナも同様である」
「我が同胞達が(パレスチナとイスラエルの和解、独立と平和条約の承認など)これはパレスチナ人の利益を図るということではなく、私たちユダヤ人が発展する為の唯一のチャンスなのだと理解してくれることが重要である。」(1999年)
これは南アメリカに生まれ、イスラエルに移住した指揮者、ダニエル・バレンボイムの言葉ですが、彼の著書「バレンボイム音楽論」(ARTES発行)の中に政治について触れた文書が、私よりも遥かに雄弁にイスラエルの側からの平和論、アラブとの共生論を語っていますから、もし興味があれば読んで下さればと思います。アモス・オズ、デヴィット・グロスマン、そしてこのバレンボイム、勿論それぞれ立場は違いますが、この様なイスラエル側からの声が多数派になることを以下に導けるか、ということに対し、期待や知恵を絞るのが必要ではないでしょうか。
そして、ご存知のように、イスラエル国内の人工比率を見れば、イスラエルを単にユダヤ人の国だけのものとして維持することは現実的にも難しいはずです(イスラエル右派の最近の過激な行動やヒステリックな言説はこの現実への危機感に根差しています。逆にパレスチナ独立承認はこの意味でイスラエルの安定にも役立つはずですし、中東に根差したイスラエルへの道にも繋がるはずでしょう)。この点でもバレンボイムは、本書130から136ページくらいの間で大変重要な指摘を行っています。ただ、部分引用では誤解を招くかもしれないので引用は控えます、もし引用、解説をしてほしいと言うのなら私がまた別に行います(やっぱり本書は2500円と高いからね)
バレンボイムは、イスラエルが誤った教育政策で、彼らから、パレスチナのアイデンテイテイを奪った事が、逆に過激な宗教運動を引き起こしたと言う説を同書で述べていますが、これはおそらく正しい分析でしょう。そして、彼が行っている、パレスチナとイスラエルの若い音楽家合同の演奏家などの活動は、それが以下に奇麗事に見えようと、一定の効果を挙げているはずです。
ではお前が何をしているかといえば、私は運動としては北朝鮮問題で精一杯ですので、中東に関しては、関心を持ち続けようとする、時々余裕のあるとき、JVCに、パレスチナ支援に使ってくださいといって幾ばくか(二千円とかですよほんとにわずかな)を寄付するくらいで、何もしていないと言えばしていないのですが、まあ誤解されてもこういう書き込みをすることで多少何かやったつもりになっているわけで(笑)
私はこの地域の安定は日本の国益にも明確に繋がると考えていますから、日本はもっとこの問題で積極的になるべきだと思い、そういうメッセージなどは、効果はないけど時々は政治家に送ってはいます。バレンボイムは、ドイツはもっと中東問題に関わるべきだ、と本書で語っていますが、同じく日本もそうだと思います。
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